#223 ブックログを更新しました

鷲田清一の「大事なものは見えにくい」を読了しました。私のBook Logは、鷲田清一さんが朝日新聞に連載されている「折々のことば」から着想を得ています。なんと2月は一冊も本に向き合えていないことが発覚。もっともっとBook Logの方も充実させ、自分の好きな言葉やフレーズを集めたい、そして、自分の考えや思いに輪郭を与えたい、と思う今日この頃です。 ...

2026-3-21

#222 テロップの背後に

テレビ番組の文字テロップについて、楊(2025)の論文に基づき先行研究の知見を整理すると、そもそもテロップとは「工学的映像装置(television opaque projector)」の頭文字をとった合成語であり、特に日本のバラエティ番組において頻繁に使用されていることがわかります。 ...

2026-3-20

#221 批判的な姿勢を共有する

名嶋(2017)による批判的談話分析、および研究の定義についてまとめます。 まず、その名称から「談話を批判的に分析するための単なる方法論」だと勘違いされることが多いため、最近では「批判的談話研究」という言葉がより一般的に使われるようになっています。これは、特定の分析手法を指すのではなく、ある種の研究姿勢を共有する学問分野という認識が正しいようです。 ...

2026-3-19

#220 会話を支える3つの柱

会話のやりとりにおいて、私たちの言葉を規定する要素には大きく分けて3つの柱があります。これらは「状況のコンテクスト」と呼ばれ、会話を支える重要な土台となります。 ...

2026-3-18

#219 機能主義の立場から

龍城(2006)を参考に、選択体系機能言語学(Systemic Functional Linguistics, SFL)のエッセンスをまとめていきたいと思います。この理論は、20世紀半ばに英国の言語学者マイケル・ハリデー(Michael A. K. Halliday)によって提唱されました。私たちが日常的にことばを使うとき、そこには必ず目的があり、伝える相手がいて、特定の場面が存在します。SFLは、こうした「ことば以外の事柄」を詳細に勘案しながら、人がいかにして最適な表現を選択しているかを探求し、社会の中で言語が果たしている機能を明らかにすることを目的としています。 ...

2026-3-17

#218 あえて聴かない

研究室の掃除の合間の読書が、最近の平和な時間となっています。 鷲田清一さんの『大事なものは見えにくい』の中で、「あえて聴かないこと」のセクションが印象に残りました。そこで会話の不思議として述べられているのは、相手の言葉を全部受け止めようと構えると、かえって聴かれる側の言葉はよそよそしくなり、自然さが消えてしまうということ。逆に、聴かないふりをすると、言葉は妙に自然になる。「ちゃんと聴くには、あえて聴かないふりをすることのほうが効果的なことがある」というのです。 ...

2026-3-16

#217 相棒の変更

これまで利用していたChatGPTのサブスクリプションを解約し、Geminiへと「相棒」を変更いたしました。 きっかけは、所属する大学において、GeminiおよびNotebookLMの法人契約に基づくAIサービスが利用可能になったことです。学修・研究、そして日々の業務におけるデータの安全性を第一に考え、環境を整えることにしました。 ...

2026-3-15

#216 She left us. にジーン

この春休み、『ストレンジャー・シングス』を改めて見返しています。 シーズン2の最終話、ホッパーが自分の娘・サラが亡くなっていることを、引き取って育てていたエルに伝えるシーン。そこで出会った、あまりに自然で、かつ重みのある英語表現が心に残ったので紹介します。 ...

2026-3-14

#214 ジャンル分析について

次に、ジャンル分析の提唱者であるSwales (1985, 1990) の理論について、深山 (2007) の解説を参考にまとめてみたいと思います 。 まず「ジャンル」の定義について、Swalesは「ディスコース・コミュニティ(専門家集団)のメンバーにより認識される、コミュニケーションを目的としたイベント(recognizable communicative event)」であるとしています 。 ...

2026-3-12

#213 英語教育とジャンル分析

ジャンル分析について調べていて、深山晶子氏の論文「ジャンル分析に基づいたESPアプローチの実践」(2007年)を読みました。 これまで英語教育とジャンル分析の結びつきについては漠然としたイメージを持っていましたが、特にESP(English for Specific Purposes:専門分野別英語)教育において、ジャンル別のコミュニケーション・ルールの存在を認め、それぞれの分野に適したスキルの習得を目指すという考え方には、学習意欲の観点からも非常に賛成できます。 私は授業でファッション英語を扱っていますが、特定のジャンルとしての英語をどのように効果的に指導するか、いまだにその方法を模索しているところです。 ...

2026-3-11