この春休み、『ストレンジャー・シングス』を改めて見返しています。

シーズン2の最終話、ホッパーが自分の娘・サラが亡くなっていることを、引き取って育てていたエルに伝えるシーン。そこで出会った、あまりに自然で、かつ重みのある英語表現が心に残ったので紹介します。

Language Reactorで抽出した字幕を引用します。(黒字:ホッパー、緑:エル)

13:05 Who’s Sarah? ‎サラって?13:07 Sarah? ‎サラか?13:12 Sarah’s my girl. ‎サラは娘だ13:17 She’s my little girl. ‎俺の娘だ13:21 Where is she? ‎今 どこに?13:23 Well, that’s kind of the thing, kid. She, uh… ‎それなんだがな あの子は…13:29 She left us. ‎もういない13:34 -Gone. -Yeah. ‎逝った ‎そうさ ブラックホールに ‎のまれた13:36 The black hole. It got her. ‎そうさ ブラックホールに ‎のまれた

私の心に深く刺さったのは、“She left us.” という一言でした。娘を亡くした苦しみを直接的には口にできないホッパーの辛さ。そして、“She passed away” では表現しきれない、亡くなったサラ(She)と、ホッパーと当時の妻(us)との繋がりが透けて見えるようなその響きに、とてつもない寂しさを感じました。

また、研究所での隔離生活から間もなく、まだ言葉がたどたどしいエルが、その意味を「もう帰ってこない存在になった」と理解し、“Gone.” と確認する。それをホッパーが肯定する。静かで悲しい、けれど二人の距離が縮まるようなシーンでした。

このような言葉の選択ができるようになりたい、と強く思う瞬間でした。そのためにもやはり、英語も、そして日本語も、表現のバリエーションを増やしていかなければと改めて感じています。


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婉曲法