#233 おじさん構文定着の兆し
前回のおじさん構文の話の続きですが、なんとこの構文、ボードゲームにまでなっていると知り、その定着ぶりに驚いています。 おじさん側からすれば、誘いなどのFTA(相手のフェイスを脅かす行為)を回避するための必死な防策とも取れるこの文体。うまく機能すれば角が立ちませんが、やりすぎると若者に「うざい」と一蹴されてしまう。そんな絶妙に不安定なバランスが文化として根付いているのは、実になんとも面白い現象です。 ...
前回のおじさん構文の話の続きですが、なんとこの構文、ボードゲームにまでなっていると知り、その定着ぶりに驚いています。 おじさん側からすれば、誘いなどのFTA(相手のフェイスを脅かす行為)を回避するための必死な防策とも取れるこの文体。うまく機能すれば角が立ちませんが、やりすぎると若者に「うざい」と一蹴されてしまう。そんな絶妙に不安定なバランスが文化として根付いているのは、実になんとも面白い現象です。 ...
「おじさん構文」という言葉が定着して5年ほど経ちますが、いまだにLINEなどで、おじさんがおじさん構文(たとえ内容は真面目な業務連絡でも)を使っているのを見ると、なんだか嬉しくなることがあります。「あ、ちゃんと指標しているな」と、一つの文化を確認したような気持ちになるのです。 ...
本日はお花見をしてきました。お花見と言えば、ふと思い出したのが「提喩(シネクドキ)」という概念です。ちょうどメンバーの間でも、そんな話題になりました。 ...
本日は恩師とともに、江戸の情緒を感じる文化散歩に出かけてきました。 御茶ノ水から上野まで歩き、そこから銀座線に揺られて浅草へ。道中で甘酒を味わい、神社にお参りをし、最後にはビールを楽しむという大充実の散歩コースでした。心地よい疲れとともに、「新年度からもなんとか頑張れそうだ」という前向きな活力をいただいた一日となりました。 ...
前回の記事では、ジェンダーと言葉に関する研究の第一の流れについて触れました。今回は、もう一つの大きな潮流と、近年の研究がどのような視点に向かっているのかを紐解いてみたいと思います。 ...
最近、ドラマ『きのう何食べた?』を久しぶりに見返しています。お目当てはもっぱら料理シーンなのですが、Netflixの作品解説にある「東京で暮らす弁護士・史朗の日課は、美容師をしている恋人・賢二のための夕食作り。そんな中年ゲイカップルの日常と食卓を、ほろ苦くもあたたかく描く」という言葉の通り、二人の関係性と食卓を囲む空気感に改めて惹きつけられます。 ...
前回に引き続き、井上逸兵先生の論考「〈英会話〉の社会言語学」をもとに、2000年代以降の〈英会話〉の変遷を辿ってみたいと思います。 2000年代に入ると、テレビの総合娯楽化と編集技術の高速化を背景に、〈英会話〉番組は「情報バラエティ」と「ロールプレイ」が融合した形へと進化しました。失敗のシーンから正解へと導く構成により、「実際に使って覚える」設計が強化されたのがこの時期の特徴です。また、アニメ作品をフックに「物語から教材、そして日常へ」という流れが生まれ、娯楽的な再演やクロスメディアでの学習スタイルも定着していきました。 ...
井上逸兵先生の論考「〈英会話〉の社会言語学」(『響き合うことばと社会』)を、非常に興味深く読み進めています。 本書では、これまで当たり前のように「English Conversation」の訳語として扱われてきた「英会話」という言葉を、あえて〈英会話〉と表記しています。実は英米で「English Conversation」という表現が使われることは稀であり、日本語の「英会話」もまた、単なる英語による会話以上の重層的な意味を孕んできました。井上先生は、この〈英会話〉を時代とともに変容する概念として捉え、社会やメディアのありようを「コミュニケーションの生態系の見取り図」として提示しています。 ...
以前このブログでも取り上げた「批判的談話研究」は、談話の中に潜む隠れたメッセージを暴き出す学際的な分野です。特にそのメッセージが扇動などのネガティブな影響を及ぼしうる場合、あらゆる手法を駆使して分析を行うのが特徴ですが、一方で「具体的にどのような手法をとればいいのか」が非常に漠然としており、私自身混乱してしまうことが多々ありました。 ...
この度、恩師である阿部先生のご退職を記念した論文集が発刊されました。 自分の書いたものが初めて書籍という形になった感動はもちろんですが、何よりお世話になった先生方、先輩方、そして切磋琢磨してきた仲間たちと並んで、自分の名前をこの一冊に載せていただけたことが、本当に、本当に嬉しいです。 ...