#438 翻訳の種類

久しぶりに「スコポス理論」という言葉を耳にしたのですが、どのような内容だったか整理したくなったため、河原(2015)を参考に理論の成立背景も含めてまとめてみることにしました。 ...

2026-10-22

#410 翻訳がつくる像

言語とジェンダー研究をご専門とされている中村桃子先生のご講演動画を聞きました。これはJALT(全国語学教育学会)がYouTubeに「Momoko Nakamura: Gender Construction in Japanese Translation (JALT2018)」というタイトルで公開されているものです。 ...

2026-9-24

#341 メディア別「翻訳」

本日の朝日新聞の朝刊で、クリエーティブディレクターの辻愛沙子さんの連載「パブリックエディターから 新聞と読者のあいだで」より、「個人の発信支え 対話育むハブに」という記事を読みました。なんと調べてみると、辻さんは私と同い年で、大学も同じということが分かり驚いています。 ...

2026-7-17

#187 翻訳からみる文化の違い

引っ越しの準備をしています。リフォーム以外での本格的な引っ越しは初めてなので、バタバタし、肩と腰がやられまくっています。 引っ越しと言語学……と考えていた中で、井上(2017)のトトロの例を思い出しました。そこでは、映画の字幕・吹き替え翻訳を対象に、当該言語の文化のコミュニケーションの原理に根差していることが多い慣習表現に注目しています。 ...

2026-2-13

#146  世界を名づける

『Stranger Things』が終わったことが、いまだに信じられず、最終シーズンを何度も繰り返して見てしまっています。最終シーズンの シーズン5・第7話 では、これまでおなじみだった Upside Down だけでなく、新たに Abyss という世界の名前が登場します。 ...

2026-1-3

#124 ポップアップグロス

井上(2017)では、日本映画の英語字幕翻訳について、次のように指摘されています。「聴衆は英米圏の人たちが想定されているため、瞬時につじつまが合い、自然な会話として受け取られるような訳でなければならない。この即時性が大きな制約であり、小説の翻訳のように説明的に長く訳したり、訳注をつけたりすることはできない」。そのため、こうした制約が「苦し紛れの訳や誤訳に見えるような字幕が生まれる理由でもある」と述べています。 ...

2025-12-12

#123 視線にみる理解

豊倉・山田(2017)では、これまで長く使われてきた「1秒4文字」という字幕のルールについて、その妥当性を実際に検証しています。具体的には、字数制限の異なる3種類の字幕(1秒4文字、6文字、8文字)を用意し、視聴者の視聴行動にどのような影響があるのかを、視線計測装置を使って測定しています。視線の動きは、字幕の情報を処理する際にどれだけ認知資源が必要かを把握するための重要な手がかりになるからだそうです。 ...

2025-12-11

#122 1秒4文字のルール

字幕翻訳について、井上(2017)の分析では、恐れずに簡潔に言えば、字幕は文字数の制約があるため、その状況で視聴者に受け入れられやすい形で訳される傾向があるとされます。ここでは、ソース文化の情報をできるだけ残す「異質翻訳」の価値を否定するわけではありませんが、字幕というメディア特有の制約の中では、その場面にふさわしい形で意味を調整していく「受容翻訳」のほうにコミュニケーションの原理がより表れやすいとして、この側面に着目して分析が進められています。 ...

2025-12-10

#43 何を翻訳するか

後期の授業が始まりました。夏休み明けということで、まずは簡単なスモールトークや、夏休みのベストショットを1枚見せながら3文ミニプレゼンをしてもらっています。 ...

2025-9-1

#44 英語っぽい日本語

昨日話題にした翻訳機能の限界についてですが、それは入力する側の限界ともいえるかもしれません。実際、機械の限界を嘆くよりも、自分の英語を「機械翻訳が訳しやすい英語」に適応させようという考え方があります。 ...

2025-9-1