#22 「て」で応答する
8月31日の日本認知言語学会で印象に残った、横森大輔先生の「聞き手行動の資源としての接尾辞『て』」についてご紹介したいと思います。 前提となるのは、「言語使用は聞き手の参加や関与があって初めて成り立つ共同活動である(Clark 1996)」という考え方です。そのうえで、横森先生は聞き手が応答に用いる小さな形態素に注目し、とりわけ「て」の使用頻度が高かったことから分析を行っていました。 ...
8月31日の日本認知言語学会で印象に残った、横森大輔先生の「聞き手行動の資源としての接尾辞『て』」についてご紹介したいと思います。 前提となるのは、「言語使用は聞き手の参加や関与があって初めて成り立つ共同活動である(Clark 1996)」という考え方です。そのうえで、横森先生は聞き手が応答に用いる小さな形態素に注目し、とりわけ「て」の使用頻度が高かったことから分析を行っていました。 ...
昨日、本務校でメンタルヘルスに関する講習を受けました。講師の先生は、ご自身が講師資格を取得するきっかけになった本を紹介されていました。それは見波利幸著『心が折れる職場』という本です。まだ手元にはありませんが、アマゾンの紹介冒頭には「飲み会なし、雑談なしは危険信号。」と書かれていました。紹介だけで中身に触れるのはおこがましいのですが、この一文はとても印象的でした。 ...
知り合いのアメリカ人の先生に、相槌をよく打つ方がいます。 久保田(1998)では、日米を比較したとき、日本人はアメリカ人の約2倍も相槌を打つことが明らかにされています(Maynald, 1986; White, 1989)。また、羅・定延(2015)もこれまでの研究を振り返りながら、日本語は他の言語に比べて相槌が多く、それが「思いやり」行動として理解されてきたことを示しています。さらに、日本語学習者においては、相槌の頻度が日本語力を測る一つの尺度とされてきたことも紹介されています。 ...