#435 概念メタファーについて
多々良他(2022)を参考に概念メタファーについてまとめます。 概念メタファーとは、「ある概念を別の概念に関連付けて理解するという、人間の認知的な営み」のことです。ここでいう概念とは、私たちが心の中に蓄えているさまざまな物事についての知識であり、概念メタファーは「AはBのようなものだ」という形式で慣習化した理解のパターンを指します。 ...
多々良他(2022)を参考に概念メタファーについてまとめます。 概念メタファーとは、「ある概念を別の概念に関連付けて理解するという、人間の認知的な営み」のことです。ここでいう概念とは、私たちが心の中に蓄えているさまざまな物事についての知識であり、概念メタファーは「AはBのようなものだ」という形式で慣習化した理解のパターンを指します。 ...
ある婚活番組で、アドバイザーである植草美幸さんが、自分から動かずに「結婚できない」と悩む女性に対して、「電柱女」と叱咤している場面がありました。女性を「電柱」に喩えるという表現はとても新鮮に、そして少し恐ろしくも感じられましたが、その痛快さだけでなく、その後の出演者の振る舞いを「電柱」として捉えると非常に腑に落ちるものがあり、期せずしてメタファーが持つ力を強く実感させられました。 ...
橋本・八木橋(2006)の『聖書のメタファー分析』という論文では、聖書の中で様々なメタファー(隠喩)やメトニミー(換喩)がどのように使われているかが取り上げられています。これらの表現が、単なる言葉の飾りではなく、私たちの概念レベルで機能し、聖書が描き出す状況をありありと浮かび上がらせる重要な役割を果たしていることが示されています。 ...
フレーミングについて、小松原・朴・南(2024)の論文を読んでいます。第3節では、フレーミングの定義として、Entman(1993)が挙げられています。そこではフレーミングとは、「現実認識のいくつかの側面を選択し、コミュニケーションのなかでその側面に際立ちを与えることで、ある問題を定義し、因果関係の解釈、倫理道徳的な評価、解決方策の方針を誘引すること」と説明されています。 ...
昨日取り上げた「アナロジー」というのは、未知のものを既知のものとして捉える心の働きのことを指します。これはメタファー(隠喩)という言語現象の基盤にもなっています。野村(2014)は、メタファーを「類似性に基づくが、like や ~のような といった指標を含まない比喩」であり、「2つの異なるカテゴリー(領域)が関与している」と説明しています。 ...