#391 お客様は神様ではない

両親がイギリスへ行くということで「地球の歩き方」を読んでいたので、私もパラパラとめくってみました。 中でも面白かったのがショッピングの心得についてで、無言への耐力や、店員と客の関係性の違いを改めて感じる内容でした。 ...

2026-9-5

#388 クチコミに見られる配慮

田中(2008)では、「みんなのクチコミサイト」のクチコミ調査を通じて、不特定多数の受け手を想定したコミュニケーションにおいて、書き手がどのような言語形式を用いて配慮の意識を表すのかを明らかにしようとしています。 ...

2026-9-2

#345 ブログ書かなきゃだ

前回のブログで取り上げた國澤(2022)では、これまで「Vなきゃ」が「Vなきゃならない」の省略形として扱われ、両者が同義とされてきたことに疑問を投げかけています。例えば、話し手が自分の決意を表明する場面において「全部食べなきゃ!」とは言えても、「全部食べなきゃならない!」とは言い切れません。このように「全部食べなきゃ」と「全部食べなきゃならない」が必ずしも同義とは言えない点に焦点をあて、さらに近年見られる「全部食べなきゃだ」のように、動詞述語文では通常使われないはずの「ダ」が付加される現象についても分析しています。 ...

2026-7-21

#344 よろしくです!

昨日、名探偵コナンのアニメを見ていた時のことです。作中で安室透がカフェ店員の同僚である梓さんにおつかいを頼むシーンがあり、そこで彼が「よろしくです」と言ったことに少し違和感を覚えました。 ...

2026-7-20

#317 ほめの役割

小玉(1996)では、対談インタビューにおける「ほめ」の機能について検討されています。そこではTannen(1989)を引用し、会話が成立するためには話し手だけでなく聞き手の積極的な参加が必要不可欠であるとした上で、その具体的な参加の方法として相槌や繰り返し、そして「ほめ」が挙げられています。 ...

2026-6-23

#296 おいしく召し上がれますように

授業で日米の接客の違いについて扱う機会があり、井上先生の『英語の思考法』に書かれていた「ファミレスの『つながり』コミュニケーション」というお話を思い出しました。 ...

2026-6-2

#262 ほめられたら…

柏木(2017)は、日米のインタビュー番組を対象に、言語・非言語の両面から「ほめの返答」の比較分析を行っています。日米では「ほめる」習慣やその頻度が大きく異なると感じることが多いなかで、返答のバリエーションに着目したこの研究は、コミュニケーションの実態を知るうえで非常に興味深いものです。 ...

2026-4-29

#260 明快性に関わるメタ

授業をしている際、ふと自分自身の話し方を振り返ると、「ここは面白いポイントなのですが」や「ここは大事なところなのですが」といった前置きをよく使っていることに気づきます。 ...

2026-4-27

#218 あえて聴かない

研究室の掃除の合間の読書が、最近の平和な時間となっています。 鷲田清一さんの『大事なものは見えにくい』の中で、「あえて聴かないこと」のセクションが印象に残りました。そこで会話の不思議として述べられているのは、相手の言葉を全部受け止めようと構えると、かえって聴かれる側の言葉はよそよそしくなり、自然さが消えてしまうということ。逆に、聴かないふりをすると、言葉は妙に自然になる。「ちゃんと聴くには、あえて聴かないふりをすることのほうが効果的なことがある」というのです。 ...

2026-3-16

#194 学問という心の支え

日々の学生とのやりとりは、本当に面白く、楽しく、そして自分とはどういう人間なのかを考えるうえでも、とても大切な時間になっています。 今年度最後の授業が終わったあと、英語も堪能で海外での修学経験もある中国人の学生が、真面目な顔で「質問がしたいのですが、よろしいでしょうか」と近づいてきました。授業にもいつも真剣に取り組んでいる学生です。もしかして授業内容が物足りなかったのだろうか、あるいは私の英語がひどかったのだろうか……そう思われても仕方がない、とこちらも少し緊張しながら「どうぞ」と答えました。 ...

2026-2-20