#42  物語の行方

昨日紹介した多々良他(2012)の中では、唐須(1988)の議論が引用されており、民話などの物語や文化的構築物が言語と非常に類似した特徴を持つことが指摘されています。これは以前触れたアナロジーの話にも通じますが、服飾のあり方にも似た側面があるように思えます。 ...

2025-9-1

#43 何を翻訳するか

後期の授業が始まりました。夏休み明けということで、まずは簡単なスモールトークや、夏休みのベストショットを1枚見せながら3文ミニプレゼンをしてもらっています。 ...

2025-9-1

#44 英語っぽい日本語

昨日話題にした翻訳機能の限界についてですが、それは入力する側の限界ともいえるかもしれません。実際、機械の限界を嘆くよりも、自分の英語を「機械翻訳が訳しやすい英語」に適応させようという考え方があります。 ...

2025-9-1

#45 翻訳を重ねる

昨日紹介した企業の Global Text の取り組みは、多言語展開を前提に、機械翻訳しやすい英語を使うというものでした。これは翻訳を重ねていく仕組みであり、「重訳(relay translation)」と呼ばれます。 ...

2025-9-1

#46 つねに負け戦の婉曲表現

昨日、なんとか紀要論文を執筆し終えました…。その中で、瀬戸(1997)のユーフェミズム(euphemism, 婉曲法)の概念を、ある現象の説明に使ったのですが、改めて面白いなと思ったので、ここに書き留めておきたいと思います。また、これを読んでいて、大学院に入りたての頃に自分が書いたレポートについても思い出したので、少し触れてみます。 ...

2025-9-1

#47 たかが例文されど例文

授業が久しぶりに本格的に始まっているので、思考があちこちに散らばり、頭の中が大変なことになっています。研究室でつっぷして、気づけば1時間も意識を失っていました。 ...

2025-9-1

#48 言いたくても言えない

シャーロック・ホームズのシリーズを、院試の勉強もかねて読んでいたことがあります。そのとき特に気になったのが、「歩き方」に関する表現の多さでした。記憶は曖昧ですが、歩き方の違いが犯人像や人物の心情を表す手がかりとして用いられていた場面が多かったのだと思います。 ...

2025-9-1

#49  応答への期待

昨日の記事では、英語と日本語における「様態の示し方」、つまり「どのように歩くのか」「どんな痛みなのか」といった表現の仕方に違いがあることに触れました。日本語はオノマトペなどの付加詞を多く使うのに対し、英語では動詞そのものに様態が含まれることが多い、という話でした。 ...

2025-9-1

#50  コメント読みに必要なこと

最近、「アフォーダンス(affordance)」という概念について、Journal of Pragmatics 掲載論文を中心に読み進めています。今日は、印象に残った論文から、研究の射程や発展可能性、そして身近な事例とのつながりをごく簡単にまとめます。 ...

2025-9-1

#51  呼称から考えるコミュニケーション

担当している社会言語学の授業の初回では、言語がその使用や社会的文脈と切り離せないことを示す身近な例として、「自称詞(自分をどう呼ぶか)」と「対称詞(相手をどう呼ぶか)」を取り上げています。両親、兄弟姉妹、親戚、友人、先輩・後輩、教員などを例に考えてもらうと、学生たちからさまざまな具体例が出てきます。 ...

2025-9-1