#22 「て」で応答する
8月31日の日本認知言語学会で印象に残った、横森大輔先生の「聞き手行動の資源としての接尾辞『て』」についてご紹介したいと思います。 前提となるのは、「言語使用は聞き手の参加や関与があって初めて成り立つ共同活動である(Clark 1996)」という考え方です。そのうえで、横森先生は聞き手が応答に用いる小さな形態素に注目し、とりわけ「て」の使用頻度が高かったことから分析を行っていました。 ...
8月31日の日本認知言語学会で印象に残った、横森大輔先生の「聞き手行動の資源としての接尾辞『て』」についてご紹介したいと思います。 前提となるのは、「言語使用は聞き手の参加や関与があって初めて成り立つ共同活動である(Clark 1996)」という考え方です。そのうえで、横森先生は聞き手が応答に用いる小さな形態素に注目し、とりわけ「て」の使用頻度が高かったことから分析を行っていました。 ...
今年6月にオーストラリアを訪れた際、物価の高さに驚かされ、食事にはファストフードを利用することが多くありました。ある日、遠くに見慣れた色合いの看板が目に入り、「バーガーキングだ」と思って近づいたのですが、そこに掲げられていたのは「Hungry Jack’s」という名前でした。戸惑いつつ店内に入ってみると、そこにはワッパーなどの見覚えのあるメニューを確認することができ、「やはりバーガーキングだ」と安心しました。 ...
社会言語学について話していたのに、気づけば多くの入門書が最初に取り上げる「変種(variety)」について触れていませんでした。堀田(2013)によれば、変種とは「その中にある程度の変異(variation)が含まれていることが前提とされている」とされます。 ...
2回目の動画では、博士論文で取り組んだ量的分析について紹介しました。企業のメッセージを客観的に分析するために、私は集めたデータに対してトピックモデリング分析、感情分析、リーダビリティ分析を行いました。今日はその中から「感情分析」についてご紹介したいと思います。 ...
昨日は、地球ことば村の9月のことばのサロンにて、角悠介さん(ルーマニア国立バベシュ・ボヨイ大学)の「ルーマニア語の呪文〜ことばの力、その先の力を考える」というお話を伺いました。角先生のご著書『呪文の言語学: ルーマニアの魔女に耳をすませて』をベースにした内容で、私にとって初めて触れる「魔女」や「呪文」の世界でした。 ...
前々回は、量的分析の一つとして私の博士論文で扱った感情分析(sentiment analysis)についてご紹介しましたが、今回はもう一つの簡単に実施できる分析方法である可読性(リーダビリティ)分析について取り上げます。 ...
昨日(9/6)参加した社会言語科学会のシンポジウムでは、「疑似インポライトネスとしての毒舌キャラの発言」をテーマにした佐藤亜美先生のご発表を拝聴しました。 ...
昨日、Book Log にあげた写真家・星野道夫の本の中で、次の箇所を読んだときに思い出したことがあります。前者には認知言語学の重要概念である「捉え方(construal)」、後者には社会言語学の、従来の伝統的な言語学(いわゆるハードコア)に対する位置づけの話が重なって見えてきました。 ...
昨日の記事では、『星野道夫』の引用を手がかりに、伝統的な言語学に対する社会言語学の位置づけについて思いを馳せました。今日は、もう一方の引用を取り上げながら、そこからつながって考えた認知言語学の「捉え方(construal)」について書いてみたいと思います。 ...
昨日、本務校でメンタルヘルスに関する講習を受けました。講師の先生は、ご自身が講師資格を取得するきっかけになった本を紹介されていました。それは見波利幸著『心が折れる職場』という本です。まだ手元にはありませんが、アマゾンの紹介冒頭には「飲み会なし、雑談なしは危険信号。」と書かれていました。紹介だけで中身に触れるのはおこがましいのですが、この一文はとても印象的でした。 ...