#340 社会語用論について

「社会語用論」について、色々とその名の出る論文を読んでいました。 小野寺(2006)では、「歴史語用論」の分野の成立過程や、守備範囲とする時代区分、研究対象となってきた言語やトピック、さらにはデータの制約などが丁寧にまとめられていました。歴史語用論は、歴史言語学の伝統的な方法論と、語用論において発達してきた方法論を組み合わせることで、歴史的言語データの分析と言語の発達の分析に新たな視点を持って取り組む分野です。そこでは、現在より前の時代のコミュニケーションを、発話行為や含意、ポライトネス、談話標識といった語用論的現象を通じて描写していきます。何よりも「language in use(ことばの使用)」を研究の中心として捉える明確な姿勢が示されているのが印象的でした。 ...

2026-7-16

#337 企業コミュニケーションにおける文脈

高広(2021)は、企業のコミュニケーション活動において、メッセージの送り手と受け手の間のコンテクストの違いから「齟齬が起きる(時に炎上する)」と指摘し、コンテクストの重要性について語用論や関連性理論などの言語学的視点を踏まえて考えています。 ...

2026-7-13

#154 Journal of Pragmaticsの最新号(1)

比較的よく目を通している Journal of Pragmatics の最新号について、今回は「今、どんな研究が取り上げられているのか」をざっと眺めてみようと思います。以前、とある先生から「最新号を見て、学会誌が今何に関心を向けているのかを意識するように」と言われたことがあるのを思い出しての試みです。 ...

2026-1-11