#300 聞き手の貢献

前回に引き続き「発話の共同構築」について…。日本語学における「発話の共同構築」には、相槌や相手の発話の繰り返しなども含めた「共話(きょうわ)」という広い概念(水谷1988、1993など)があります。また、談話分析の研究である宇佐美(2006)では、複数の話者によって完結される一つの文を「共同発話文」として扱っていることなどが、宮永(2025)の中で紹介されています。 ...

2026-6-6

#299 一緒に作る

東(2009)の「精神療法の英語」というセクションでは、セラピストとクライエントが互いに歩み寄った発話をする「スピーチ・アコモデーション」の例として、「2人で1つの文を作り上げる」という現象が紹介されています。東によれば、聞き手が相手の話を完結させることは、相手の話に自分を合わせていくことであり、それが実際にできると示すことにもなります。これにより、知識や経験を共有している感覚を相手に与えられるため、お互いの親近感を深めるための効果的なスタイルだと言及されています。 ...

2026-6-5