#340 社会語用論について
「社会語用論」について、色々とその名の出る論文を読んでいました。 小野寺(2006)では、「歴史語用論」の分野の成立過程や、守備範囲とする時代区分、研究対象となってきた言語やトピック、さらにはデータの制約などが丁寧にまとめられていました。歴史語用論は、歴史言語学の伝統的な方法論と、語用論において発達してきた方法論を組み合わせることで、歴史的言語データの分析と言語の発達の分析に新たな視点を持って取り組む分野です。そこでは、現在より前の時代のコミュニケーションを、発話行為や含意、ポライトネス、談話標識といった語用論的現象を通じて描写していきます。何よりも「language in use(ことばの使用)」を研究の中心として捉える明確な姿勢が示されているのが印象的でした。 ...