#338 親を何と呼ぶか

石黒(2013)の研究では、男子と女子がそれぞれ父親や母親をどのように呼ぶのかを調査しているのですが、その比較がとても興味深いものです。 この研究によると、男子のほうが社会化が早く進み、親との距離をできるだけ遠ざけるような名称を選ぶ傾向があります。一方で、女子のほうは呼び方の変化があまりなく、親との距離を近づけるような親しげな名称を選ぶといいます。 ...

2026-7-14

#336 日本語の二人称について

朝日新聞の「その呼ばれ方、不快?」(7月8日)という記事では、日常の多様な呼びかけに対する一般の方々の声が紹介されていました。 たとえば、お店で「お姉さん」と呼びかけられたノンバイナリーの方が違和感を覚えたという声や、かつて結婚して子どもがいることが一般的とされた時代に、知らない大人から「お父さん・お母さん」と呼ばれることに「無理やり他人の空間に入れられるような感覚」を抱いたという意見です。その一方で、見ず知らずの人への呼びかけが「あの」や「すいません」くらいしか思い浮かばない現状を踏まえると、そうした従来の呼び方も、かつては他人を思いやる一つの形だったのかもしれないという指摘もありました。また、上司から「キミ」と呼ばれた際、「名前で呼んでほしい」という意思表示としてあえて返事をせず無視した、という女性のエピソードも綴られていました。 ...

2026-7-12

#324 呼び方で関係性を変える試み

6月28日の朝日新聞の記事「〇〇先生と呼ばないで 九工大「さん付け」推奨 教員と職員の間、無意識の上下関係なくす試み」が印象に残っています。 九州工業大学では、教員と職員の間にある無意識の上下関係を突破するため、大学教員のことを「〇〇先生」ではなく「〇〇さん」と呼ぶ取り組みを2021年度に始めたそうです。これは会議やメールの文面でも実施されています。 ...

2026-6-30

#109  ことばを操る現場からの視点

毎月恒例の「地球ことば村」11月のことばのサロンに参加しました。今回は「外務省職員はどのように外国語を学習し、使っているか:韓国語を中心に」というタイトルで、後輩の三上大洋くん(外務省職員・外交官)のお話を聞く機会でした。 ...

2025-11-27