#383 前提とイデオロギー
昨日の論考を受けて、フェアクラフ(2012)の「前提」についての箇所を読み直してみました。 テクストには「That’s wonderful!」や「excellent!」のような明示的な評価が含まれることもありますが、多くの評価はむしろ「前提」として提示されます。この前提は暗示性とも深く関わっており、社会的に見ても非常に重要な特性だとされています。 ...
昨日の論考を受けて、フェアクラフ(2012)の「前提」についての箇所を読み直してみました。 テクストには「That’s wonderful!」や「excellent!」のような明示的な評価が含まれることもありますが、多くの評価はむしろ「前提」として提示されます。この前提は暗示性とも深く関わっており、社会的に見ても非常に重要な特性だとされています。 ...
稲永ほか(2017)の論文では、英文の大学案内において、各大学が留学生獲得に向けどのような表象(表現)を行っているのかが、批判的談話分析の枠組みを援用して分析されています。 ...
井上(2015)における「前提」と「含意」の説明も、ここに書き留めておきたいと思います。私は旅行広告をきっかけに「前提」という考え方に焦点をあてましたが、井上(2015)では、人間のコミュニケーションの仕組みを理解する上で重要な概念として、この点が取り上げられています。井上はまず、次のように述べています。 ...
前回取り上げた「前提」には、もう一つ重要な特性があります。それは、文が否定されても、前提そのものは残り続けるという性質です。 たとえば、「私の兄は34歳です」という文を考えてみます。この文を「私の兄は34歳ではありません」と否定しても、「私に兄がいる」という前提自体は変わりません。年齢については否定されても、兄の存在はそのまま保たれます。 ...
新聞の旅行広告を眺めていたら、なかなか面白い売り文句が多いなと思いました。目に留まったのはクラブツーリズムの広告で、「感動のスイス10日間」「はじめての爽やかエジプト10日間」「ギリシャの宝石箱 紺碧のエーゲ海クルーズとアテネ8日間」といったフレーズが並んでいます。細かいところを見ると、交通についても「都心からのアクセスが良く嬉しい羽田着」や「憧れの氷河特急に乗車」など、感情に訴えかける表現が目立ちます。 ...