#369 制度的談話について

今書いているものに登場する制度的談話についても改めて振り返っています。このブログを過去に遡ってみると、制度的談話は「スモールトーク」や「雑談」とは対照的なものとして位置づけられています。新たに見たのは以下の定義です。 ...

2026-8-14

#158 制度の中のスモールトーク

前回に引き続き、Coupland(2019)のスモールトークについての話です。今回紹介されているのは、医者と患者のやりとりの一例です。 このやりとりの本来の目的は、もちろん患者の症状について話すことにあります。ただ、いきなり核心に入るわけではありません。やりとりは、医者の “morning” に対して患者の妻が “good morning” と返し、さらに “you enjoy your holidays?” と続くような、ごく日常的な会話から始まります。そうしたやりとりを経て、ようやくデータの20行目で “what’s the problem?” と、本題に入っていくのです。この20行目に至るまでのやりとりについては、次のように説明されています。 ...

2026-1-15

#132 無駄を楽しむ

12月18日に大阪で開催された、井上逸兵先生と堀田隆一先生のトークライブに参加しました。そもそもライブハウスのような場に言語学者が呼ばれていること自体が印象的で、ことばをツールとしてよりは、愉しむものとして捉える感覚が反映されているというお話が始まったように記憶しています。ことばは情報伝達の手段にとどまらず、楽しむ対象でもあるという点について、ヤコブソンの話題にも触れられていました(到着時点ですでにお酒が入っていたため、細部の記憶はやや曖昧です…)。そのほかにも、効率が強く求められるAI時代だからこそ浮かび上がる「雑談」や「無駄」への関心、そしてメディアによる発信が、もはや一方向的な「発信」というよりも、「共有」に近いものになっているのではないか、といった話題まで、幅広く展開されていました。 ...

2025-12-20