#267 ユーモアの目的もいろいろ

ブックログで紹介した『笑いの力』の中に、興味深い記述がありました。 「(河合) ぼくの解釈は、アメリカ人というのはみんな個人、バラバラでしょう。パーティーの席でも、みんなバラバラなんですよ。一緒に話を聞いてもらおうと思ったら、笑うってのが一番いいんです。みんなでわあっと笑うと、一体感ができるでしょう。一体感をつくっといて、しゃべる。 日本人は、来てすぐみんな一体になってしまう。そうすると、ぼくも本来ならば聴衆の側にいるべきなのに、演壇に立たされるわけでしょう。これは絶対に弁解せにゃいかんわけですよ(笑)。「私は、本来ならばみんなのところにいるべき人間だけど、演壇にいます」ということを言わねばならない。アメリカ人には、ジョークの本がいっぱいあるんですよ。明日スピーチをするといったら『ジョーク集』で勉強して、これを言おうと思ってくるんですよ。前の晩考えたジョークを朝言うって一番あほやとぼくは思うんですが、それでも、みんなわあっと笑うんでしょう、これもやっぱり儀式なんです。日本人も弁解が儀式になっているのと同じように」 ...

2026-5-4

#109  ことばを操る現場からの視点

毎月恒例の「地球ことば村」11月のことばのサロンに参加しました。今回は「外務省職員はどのように外国語を学習し、使っているか:韓国語を中心に」というタイトルで、後輩の三上大洋くん(外務省職員・外交官)のお話を聞く機会でした。 ...

2025-11-27

#55 ミドルコンテクスト

明治大学駿河台キャンパスで開かれた国際ビジネスコミュニケーション学会に参加してきました。今回は村田和代先生のご発表を拝聴するのが目的でしたが、それ以外にも興味深い発表が多く、とても充実した時間になりました。実務家の参加者も多く、企業合併の現場で生じるミスコミュニケーションなど、リアルなデータに基づいた報告を聞けたのが特に面白かったです。 ...

2025-10-1

#18 おまかせにホッとする

昨日の記事では、高コンテクスト文化と低コンテクスト文化の説明をし、実際に招待客に飲み物をすすめる場面でそれぞれの文化がどのように振る舞うかを紹介しました。 ...

2025-8-28

#17 思いやりもいろいろ

前回は、日本の典型的なオフィス空間とそこで生まれるコミュニケーションについてご紹介しました。部署ごとの大部屋で上司と部下が同じ空間で働き、机には仕切りや衝立がないため、電話の内容や雑談が自然と耳に入ってきます。アメリカやドイツのように個別の空間が確保されたオフィスと比べると、「漏れ聞こえる」「察する」といった形のコミュニケーションがより重要になってくるのです。須田(2004)はこれを、日本の高コンテクスト文化を示す好例として挙げていました。今日は、この高コンテクスト文化と低コンテクスト文化の違いについてまとめてみます。 ...

2025-8-27