#155 Journal of Pragmaticsの最新号(2)

前回の続きです。Journal of Pragmatics 最新号の後半に掲載されている論文の中から、残りの3本を見ていきます。 4本目は、Restricting impoliteness: (Re)asserting morality in third-party mediation of Chinese interpersonal conflict(Xiaoming Shang, Linlin Zhan & Chaoqun Xie, pp. 47–64) ...

2026-1-12

#120 ミームの構文的な性質

前回に引き続き、Dancygier & Vandelanotte (2017)の論文から、具体的に取り上げられていたインターネット・ミームの例を紹介したいと思います。その一つが “said no one ever”(だれもそんなこと言わない)というミームで、たとえば添付した画像のような形式をしています(以下画像添付)。 ...

2025-12-8

#108 立ち位置から変える

マルチモーダル・コミュニケーションを考えるとき、「どのような配置で相手と向き合うか」という点も重要な要素の一つになります。牧野他(2015)は、科学コミュニケーターが展示物を解説する場面において、来場者とどのような立ち位置で話しているのか、そしてその配置が変化したときに何が起きているのかを詳細に分析しています。 ...

2025-11-26

#106 間も視線も

明日は授業で、マルティモーダル分析について扱う予定です。片岡(2017)によれば、マルティモーダル分析(multimodal analysis)とは、ことば・身体・事物・環境といった複数の伝達様式を単なる寄せ集めとしてではなく、統合的に観察し、それぞれの要素や参与者間の協調や相互作用を分析の射程に収めようとする理念/アプローチを指すとされています(Streeck et al. 2011)。 ...

2025-11-24

#57 トランスランゲージング

国際ビジネスコミュニケーション学会で印象に残った話を、今日も続けて書きたいと思います。 山本綾先生のご発表「トランスランゲージング:米国大学日本校との協働例」では、多様な言語的・文化的背景をもつ学生たちが学び合う場での言語使用の実態を明らかにし、ビジネスコミュニケーションへの接続について考察されていました。 ...

2025-10-1

#9 はやく正確に記述する

朝ドラ『あんぱん』で、ヒロインののぶが猛勉強の末に速記法を身につけて記者になるシーンがありました。きっかけは、亡き夫が生前に速記で残したメッセージ。最初はただのふにゃふにゃした線や丸にしか見えないのに、一つひとつ読み解いていくと現れた言葉が・・・ ...

2025-8-19