#259 すぐに本題に入るのもあいさつ?
あいさつ言葉についての話題が続いてしまいますが、「ゆる言語学ラジオ」のYouTubeで非常に興味深い内容を見つけました。 番組内では『ものの言いかた西東』という本をベースに、「東北(特に青森)は挨拶が少ない」という傾向について言及されています。もちろん「おかえり」「ただいま」「いってらっしゃい」といった基本的な言葉は使われるのですが、他地域に比べると全体的に挨拶の頻度が低いとされているようです。 ...
あいさつ言葉についての話題が続いてしまいますが、「ゆる言語学ラジオ」のYouTubeで非常に興味深い内容を見つけました。 番組内では『ものの言いかた西東』という本をベースに、「東北(特に青森)は挨拶が少ない」という傾向について言及されています。もちろん「おかえり」「ただいま」「いってらっしゃい」といった基本的な言葉は使われるのですが、他地域に比べると全体的に挨拶の頻度が低いとされているようです。 ...
真田(1981)によれば、柳田国男は『毎日の言葉』において、挨拶言葉が本来の意味を失い、形骸化していく過程を詳しく考察しています。以前取り上げた「おはよう」や「こんにちは」「こんばんは」といった言葉も、今では言葉自体が持つ具体的な意味は消失していると言えます。しかし真田は、こうした定型化こそが、むしろ「挨拶言葉らしい」挨拶の誕生であると述べています。 ...
今回は、あいさつの本質について考えるなかで、鈴木孝夫先生の『「あいさつ」とは何か』を拝読しました。 本の中では、イギリスの人類学者マリノフスキーが提唱した「phatic communion(話すことによる一体化)」という概念が紹介されています。マリノフスキーが未開社会の生活を詳しく調査したところ、人々にとって「出会った相手が口をきかない」という状況がいかに不安や恐怖を抱かせるものであるかが明らかになりました。つまり、言葉を交わす「あいさつ」という行為そのものが、情報を伝えるという目的以上に、人と人とを心理的に安定した共通の場に引き入れる重要な役割を持っているというのです。 ...
学生たちが日常的にどのような挨拶を交わしているのか興味を持ち、簡単なアンケートをとってみました。厳密な集計は行っていませんが、回答を眺めてみると、その日初めて会う相手には時間帯を問わず「おはよう」と言ったり、親しい仲では「やっほー」「おつかれー」といった言葉が多く使われたりしている印象を受けます。 ...