昨年に続き、今年も唐須教光先生の授業を聴講しました。私にとって、束の間のとても幸せな時間となりました。
講義では主に、アメリカの「大学」をテーマに、それを象徴する言葉を交えながらお話しいただきました。自身の知識不足を恥ずかしく思う場面もありつつ、特に印象に残ったのが、アメリカの大学が寄付(endowments)によって成り立っているという構造と、寄付文化を支える「need-blind」という入試制度についてです。
Cambridge Dictionaryによると、need-blindとは “not considering a person’s ability to pay when making a decision, especially about who can go to a college or university” (主に大学の合格決定において、学費の支払い能力を考慮しないこと)と説明されています。大学によっては、この制度を採用して合否を判定するだけでなく、学費を支払うのが難しい学生に対して給付型奨学金などで手厚く支援する方針をとっているところもあります。このようにして学生時代の学問や生活を支えてもらうからこそ、卒業後も大学への支援や寄付が続いていくのだなと感じ、深く納得させられるものがありました。
また、「大学の命名」に関するお話も大変興味深いものでした。アメリカの大学名には、創立者や寄付者の人名がつけられている例が多く存在します。たとえば、Harvard(創設初期の献金者である牧師ジョン・ハーバード)、Yale(建学初期の寄付者エリフー・エール)、Stanford(創設者リーランド・スタンフォードと早逝した一人息子の名前に由来)などが挙げられます。
日本では、地名(早稲田など)や理念(中央など)にちなんで名付けられることが多いため、このような命名方式はとても新鮮です。道路や空港の名称にも個人名を冠するアメリカならではの文化的志向性は、日本人の感覚からすると驚きがあり、面白い発見でした。
気になって人名が由来の日本の大学を調べてみると、津田塾大学や北里大学、そして、前任の杉野服飾大学もそうだった…!と思った今日でした。
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