ずっと溜めていた新聞を少しずつ読み進め、ようやく今日の日付に追いついてきました。
今日読んだ中で特に気になったのは、10月25日の朝刊にあった「日曜に想う」というコラムです。記事では、スプリックス教育財団が昨年発表した学習意識や基礎学力に関する国際比較調査を取り上げていました。気になって少し調べてみたところ、2025年12月24日に公表された「『身近な幸せ』重視の日本と『成長と社会貢献』重視の他国 〜11か国調査で見えた親の『子ども観』が『将来への期待』に与える影響〜」という調査のようです。
この調査は、日本を含む世界11か国の小中学生の保護者2,313人を対象に、「お子様はどのような存在か」「将来どのような人になってほしいか」を訊ねたものです。結果の要点としては、子ども観において日本の保護者は「感情的な関係」を強く意識するのに対し、他国では「社会的役割への期待」が目立ちました。また将来への期待についても、日本の保護者は「身近な人間関係」を重視し、他国では「社会的・経済的な成功」を求める傾向が見られたそうです。
実際の記事で特にフォーカスが当てられていたのは、日本の保護者の46%が「迷惑をかけない大人に育ってほしい」と答えた点でした。同じ選択肢を選んだ割合はフランスで22%、中国ではわずか6%にとどまり、大きな対比となっています。他国では「社会のために尽くす人」や「経済的に豊かな人」が上位を占めていることも、際立った違いとして紹介されていました。
記事の中では、外食先で子どもが泣き出したときや、混雑した電車にベビーカーを持ち込む際に感じる息苦しさなどが引き合いに出されています。公共交通機関でよく耳にする「他のお客様のご迷惑になりますので…」というアナウンスにも触れられており、確かに周りの目を過剰に気にする習慣が日常のあちこちに潜んでいるなと、改めて実感させられました。
もうひとつ印象的だったのが、大学新入生の自己紹介のエピソードです。「話しかけられるのは大丈夫なので、遠慮なくどうぞ」と交流自体は歓迎しているものの、「自分から声をかけるのは迷惑かもしれない」とためらってしまう様子が紹介されていました。
「人に迷惑をかけてはいけない」という呪縛は、日常のさまざまな場所に散りばめられています。「マナーを守ってご利用ください」や「周りの方へのご配慮をお願いいたします」といった、普段何気なく目にしている公共メッセージについて改めて考えてみるのも面白そうだなと感じました。
参考
https://sprix-foundation.org/research/20251224
https://www.asahi.com/articles/DA3S16574125.html
Keywords
言語社会化