以前、「無痛分娩」を「鎮痛分娩」と呼ぶ表現の変更案について取り上げましたが、出産に関する話題で、もうひとつ「異常分娩」という表現の見直しが検討されていることを最近の新聞で見かけました。

朝日新聞の10月15日付け朝刊によると、日本産科婦人科学会が「異常分娩」という表現について、出産を経験した方の精神的な負担につながると指摘しているそうです。そもそも「正常分娩」とは、妊娠37~41週に陣痛が自然に始まり、帝王切開や吸引分娩などを伴わずに出産することを指します。そのため、子宮の収縮が不十分だったり、胎児の頭が下を向いていないといった理由で帝王切開や吸引分娩などの医療措置を行った出産は、これまで「異常分娩」と分類されてきました。

しかし、この言葉によって「自分の出産が劣ったものだったのではないか」といった心の傷や負担を生む可能性があることから見直しが始まり、代わりとして「経腟分娩」「帝王切開」「吸引分娩」など、実際の方法や措置名を使う案などが考えられていました。

その後、10月21日の朝刊記事によると、厚生労働省とこども家庭庁が20日に「異常分娩」という表現を今後は使用しない方針を決定したとのことです。これに伴い、関連する文書などの修正が進められるということです。


参考
https://www.asahi.com/articles/DA3S16566792.html https://www.asahi.com/articles/DA3S16570992.html

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