9月25日の朝日新聞朝刊で、元裁判官の大西直樹氏のお話が紹介されていました。
大西氏は裁判官時代、判決を言い渡してすぐに閉廷するのではなく、刑事被告人に必ず「説諭」を行っていたそうです。このように必ず説諭をする裁判官は珍しいと、記事でも触れられていました。
刑事訴訟規則では、裁判長が被告人に対して「将来について適当な訓戒をすることができる」と定められています。量刑だけでは言い尽くせない思いや、被告人に前を向いて立ち直ってほしいという気持ちから、大西氏は説諭を続けていたと述べられています。
実際に、兄弟間の財産争いの裁判で説諭をした際には、控訴されると思われていたものの判決がそのまま確定しました。また、万引きの罪に問われた氏名不詳の被告人に説諭をした際には、その後被告が自ら法務局へ向き、名前を明かして助けを求められるようになったそうです。説諭によって彼らのその後の振る舞いが変わったというエピソードが印象的でした。
「人生に影響を与える判断」を下す裁判官の、条文以外の言葉を一度は実際に聴いてみたいなと思いました。
参考
https://www.asahi.com/articles/DA3S16553413.html
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説諭