韓国では最近、「テキストヒップ」という現象が起きているといいます。
この言葉は、読書はおしゃれという意味で、本文を示す「テキスト」と、「流行を追う」「かっこいい」を示す「ヒップ」の組み合わせからできた語とのことです。主にカフェで本を読む場面をSNSに投稿する若者たちを指すようです。
一瞬、SNSにあげるだけで内容には興味がないのかなと思ってしまいましたが、どうやらそうではない様子です。朝日新聞の記事(9月19日)によれば、その背景には、韓国の民主化運動を支えた出版界の人たちによる地道な読書運動があるとのことです。また、本や読書を媒介にして「つながりたい」という動きがあり、会員制ブッククラブなるものもあります。そこでは定期的に集まって本を読むイベントが開催され、若い世代の人気を集めているとのことです。
9月16日の記事でもこのテキストヒップのブームは取り上げられていて、そこでは韓国の本のくくりにも関心をもちました。エッセイ本が書店で最も人気のジャンルの一つであるということ、また日本では自己啓発本や新書に分類されるような内容も、韓国ではエッセイという形で出版されることが多いのだそうです。
韓国には「パリパリ(早く早く)文化」があり、以前学生に教えてもらったときに「何のこと?」となりましたが、SNSなどで忙しい早送りのような日常をアップしている動画を見せてもらいました。読書はそれとは対極的だと思うのですが、そうした読書が注目されてきているということで、流行の揺り返しのようなものを感じました。
参考
https://www.asahi.com/articles/ASV9K2BZJV9KULLI00VM.html
https://www.asahi.com/articles/DA3S16547944.html