2年ぶりに釣りに行ってきました。「釣りが好き」と言うのがおこがましく感じられるほどのブランクでしたが、真鯛が2キロと1キロをそれぞれ1枚ずつ、さらにイサキを11匹も釣り上げることができ、やはり真鯛の感触は格別だと嬉しくなりました。

ところで、釣り人を表す英語には「angler」や「fisherman」といった言葉がありますが、最近ではジェンダーニュートラルの観点から「fisher」という呼び方が好まれるようになっているそうです。

辞書を紐解いてみると、それぞれの言葉には異なるニュアンスがあります。「angler」は主にスポーツや趣味として釣りを楽しむ人を指し、「fisherman」は漁師など職業的な意味も含めた、より一般的で幅広いスタイルを指すようです。歴史はどちらも古く、fishermanの初出が1441年、anglerが1450年頃とされています。

また、「angle」という言葉自体のルーツを遡ると、古英語ではもともと「魚の針(fish hook)」を意味していました。それがのちに、針だけでなく糸や竿を含めた「釣り道具一式」を指す言葉へと変化していったようです。

「angler」という言葉の広がりも面白いです。比喩的な表現として、かつては棒を伸ばして物を盗もうとする泥棒(1567年〜)を指すこともありましたが、今でも「何かを巧みにたくらむ人(1622年〜)」という意味で使われることがあります。動詞としての「angle」も、自動詞で「angle for…」という形で「(魚を釣るように)〜を得ようと策を練る」という意味で現代でも用いられています。

こうした獲物を巧みに誘い出すというニュアンスは、日本語の「釣り広告」や、魚にアピールする際の「誘い」といった表現とも共通点が見られます。


参考
Oxford English Dictionary

Keywords
OED