戦争犯罪と闘う

アメリカのトランプ政権によって、ICCが制裁を受けた、そしてその所長が日本人である、ということをずっと気になってニュースを見ていました。 その時に読もうと思い立ち、少しずつ、噛みしめながら読みました。

赤根さんが、周りの人から「所長になったら?」と勧められていたという背景を綴っている場面。

理由の一つに、日本人のイメージがあったと思います。日本人は真面目だし、時間を守るし、物事を途中で放り出したりしないだろうと。いちおう私の仕事ぶりも「我慢強い」「粘り強い」と評価されていました。それに、どちらかというと「私が、私が」という人が多い場所で、日本人の「和を重んじる」ところも好感を持たれたようです。困難な状況が続く中で、「みんなで頑張ろう」というタイプの人がリーダーにならないと乗り越えられないのではないかというムードが、当時のICCにはどこかあった。…また、「法の支配」を貫徹している日本への信頼もあったのでしょう。

また、「第3章 私はこんなふうに歩いてきた」の章では、人前で話すのも得意ではなく、英語も苦手だった過去などにも触れられています。 そういった背景の中で、以下の箇所が印象に残っています。

何事も慣れですね。いろんな事件をこなしているうちに、捜査や公判の仕事に関する限りは、どんな人に会っても動じなくなりましたし、公判で喋るのもさほど気にならなくなりました。とにかくチャレンジさえしてみれば、自分が想像しているよりも、できることはたくさんあるというのが私の実感です。…自分で得手不得手を勝手に判断して将来の可能性を狭めたり、「自分はこうなんだ」と決めつけたりしないことが大切なのではないでしょうか。たとえ苦手なことがあってもそうした環境下でもがいているうちにその環境があなたを育ててくれる場合もあるのです。

新学期もいろいろチャレンジします…!