やっと夏休み…と思いましたが、なかなか思うように読む時間が取れません。それでも、楽しく気ままに読み進めています。

こちらは、私的には馴染みある概念「協調の原理」「共通基盤」などがベースに書かれています。言語学と社会のつながりを感じる一冊でした。

「つまり、コミュニケーションにおいて、『それぞれが同じ知識を持っている』という状態=『相互知識』がある状態は実は役に立ちません。コミュニケーションを前に進めるのは、『相手も同じことを知っている』という相手の知識についての知識=『共有知識』の方なのです。」

相手が知っているはずと思いこまないこと、はとても重要な気がします。また、ただでさえ、マスメディアの台頭がなくなり、「常識」というものがなくなりつつある社会において

「社会全体でコモン・センスが希薄化していっている今、必要なのは、『対話ができる組織をつくる』ことより先に、『対話が成り立つ前提』をつくること」

と述べられていて、ますます自分が何を知っている、相手が何を知っているをすり合わせる重要性を感じています。