5月にもう一冊読むことができました。嬉しい。

誰もが発信者になれる時代(作中では人類総メディア時代と呼ばれています)の恐ろしさについて、炎上のメカニズムや、そうしたコメントを恐れて無難なメッセージしか言えなくなってしまうようなサイレンシング効果なども含めて、説得力のある形でまとめられていました。

自分はちゃんと情報が正しいかどうか見抜けている、と自信を持っている人ほど、フェイク情報を信じやすく、拡散してしまう傾向があるという指摘も心に留めておきたいと思います。

また、『歴史から「今」を見る』というセクションも面白かったです。戦争に勝つことが大事だった国家社会、いかに富を築くかを競う産業社会、影響力を持つことが憧れとなる情報社会へ。

それに合わせて価値観も変化し、英雄の存在は、武人や国家を率いる王から、豊かな企業人へ、そして人々に喜ばれ、感謝され、影響力を持つ人へと変化していると言われています。

国家社会や、産業社会がそれぞれ200年続いたことを考えると、今始まった情報社会もまだこれから、とのことで、この先どうなっていくだろう、自分はどう情報と向き合っていくべきかと考える一冊となりました。