リニューアルした三省堂で手に取った一冊。

読書から遠ざかってしまう理由を知ると同時に、「読書とはどういうものなのか」を深く考えさせられました。

「読書は『ながら』ができないからコスパが悪い」

というセクションタイトルや、その後に続く話では、動画視聴と対比して以下のような主張がなされています。

「なぜ疲れているときに読書はできず、動画視聴は楽なのか。それは、読書がきわめて能動性を求められる行為であるのに対し、動画視聴は受動性が高い行為だからだ」

また、動画は「話し言葉」がベースのため、多少の読み間違いや言い間違いが許容され、そのまま定着してしまうこともあるといいます。本書ではその例として、「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」、「延々と」を「永遠と」と誤認するケースなどが挙げられていました。

私自身も以前、あるブログで「幸いです」と書くべきところが「最愛です」となっているのを見かけ、驚いたことがあります。

自分はどのような読書をしているのか。何のために読んでいるのか。本当に読むことが好きなのか、それとも「読んでいる自分」が好きなだけなのか……。読み終わった今も、そんな問いが頭の中をぐるぐると回っています。