随分とじっくり読書とご無沙汰になってしまいました。せわしない日々の中でも、何を食べるか、食べたいか、誰と食べるか…など、食の時間は大切にしてきましたが、そんな中で「食」と「ことば」が一緒になったこの詩集に惹かれたのだと思います。
最初の詩のタイトルもドンピシャで「言葉のダシのとりかた」。かつおぶしでなく、言葉の表面を削り、鍋に入れ、アクを取り、火を止めて言葉を濾しとりできる言葉の一番ダシ。
「だが、まちがえてはいけない。他人の言葉はダシにはつかえない。いつでも自分の言葉をつかわねばならない。」
食にまつわる人々の様々なエピソードが述べられたあとには、
「食卓にのるは常に人生。・・・人間は生きている比喩である。」
私のこれからの言葉とストーリーはどのような味になっていくのかしらと思いを馳せながら…ごちそうさまでした。