随分と時間をかけてしまいましたがやっと読み終わりました。エピソード満天。

建築科の学生のエピソードでは、「いつも通る場所をよく観察して、自分なりに記述する」という課題に対し、その学生が農家の倉庫を対象として、並んでいる農機具の名前、生えている木や雑草の名前なども含めて全てスケッチしていたそうで、その学生が言ったセリフが印象に残りました。

「一定の期間そこにいないと、見えてこないころもあるんです。柵のこの部分は猫の通り道になっているだとか…。」

また、指揮科の学生のエピソードからは励みになるフレーズ が・・・。

「初対面のオーケストラに行く時なんか、もう緊張して…胃が痛いですよ。…先生は『百人いたら百人がこちらを好きになってくれることはない。だが、百人がこちらを嫌うこともない』って言いますね。」

授業で沢山の人に見られジャッジされ得る恐ろしさを日々感じる中で、この言葉は思い返したいひとつとなりました。

あとがきには、この本が、飲み会で著者の妻の藝大エピソードを編集者と雑談していたことがきっかけになったと書かれています。Day Logでも触れていますが、雑談の力を改めて感じます。